「今のスマホ代、高すぎる…」
そう感じていませんか?
毎月当たり前のように支払っているスマホ料金は、実は賢く「乗り換える」ことで劇的に安くすることができます。
そのカギとなるのが、MNP(エムエヌピー:Mobile Number Portability)です。
MNPを使えば、長年使ってきた大切な電話番号を変えることなく、新しい携帯会社に乗り換えることができます。「番号が変わると友達や家族に連絡するのが面倒…」という心配は一切無用です。
MVNO(格安SIM)やキャリアのオンライン専用ブランドなど、選択肢が豊富になった今、MNPは賢く通信費を節約するための必須テクニックと言えるでしょう。
でも、「MNPってなんだか難しそう…」「手続きで失敗したらどうしよう…」と不安に思っている方もいるかもしれません。
安心してください。
このガイドを読めば、MNPの仕組みから、最もつまづきやすい「MNP予約番号の取得方法」「有効期限と注意点」、そして「失敗しない新しい会社への申込方法」まで、すべてが分かります。
この記事が、あなたのスマホライフをもっと快適に、もっとお得にするための一歩となれば幸いです。
さあ、一緒にMNPをマスターしましょう!
この記事でわかること
- MNPの基本とメリット
- MNP予約番号の取得方法(主要キャリア別解説)
- MNP予約番号の有効期限と、乗り換えを成功させるための注意点
- 新しい会社へのMNP申込方法と流れ
- MNP完了までのステップ
1. MNP(番号そのまま乗り換え)の基本を知ろう
まずは、MNPとは何か、なぜ多くの人がMNPを利用するのかを理解しましょう。
MNPとは?
MNPは「Mobile Number Portability」の略で、現在利用している電話番号を、別の携帯電話会社に乗り換える際にそのまま引き継ぐことができる制度です。
この制度があるおかげで、キャリアを変えても電話番号が変わる心配がなく、スムーズに乗り換えができます。電話番号が変わらないので、友人・知人への連絡や各種サービスの登録情報変更といった手間が省けます。
なぜ今、MNPをする人が増えているのか?
近年、MNPを利用する人が増えているのには、いくつかの理由があります。
- 料金競争の激化: MVNO(格安SIM)の登場や、大手キャリアのオンライン専用ブランド(ahamo,povo,LINEMOなど)の提供開始により、データ容量に対して非常にお得な料金プランが増えました。
- 選択肢の多様化: 自分の使い方に合った料金プランやサービスを提供する会社を選びやすくなりました。
- 手続きの簡略化: オンラインでの手続きが主流になり、店舗に行かなくてもMNPが完了できるようになりました。
「なんとなく使い続けている」という方も、一度ご自身のスマホの使い方を見直し、よりお得なプランがないか探してみる価値は十分にあります。そして、より良い条件の会社が見つかったら、MNPで気軽に乗り換えを検討してみましょう。
2. MNP予約番号を取得しよう
MNPで乗り換える際に、まず最初に必要となるのが「MNP予約番号」です。
この番号は、現在契約している携帯会社から発行してもらうもので、新しい会社で契約する際に「あなたの電話番号を移行しますよ」という証明になります。
MNP予約番号はどこで取得する?
MNP予約番号は、現在契約している携帯会社から発行してもらいます。
取得方法は、主に以下の3つです。
- オンライン(Myページなど)
- 電話(お客様サポート)
- 店舗(キャリアショップ)
最も手軽でおすすめなのはオンラインでの手続きです。24時間いつでも自分のペースで手続きできます。ただし、システムメンテナンスなどで利用できない時間帯もあるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
主要キャリア別のMNP予約番号取得方法
ここでは、主要な携帯会社でのMNP予約番号取得方法の概要をご紹介します。ご利用の会社の公式サイトで、最新かつ詳細な手順を必ずご確認ください。
NTTドコモ
オンライン: My docomoにログインし、「解約・その他手続き」からMNPの項目を選択して手続きを行います。
電話: ドコモの携帯電話からは「*151」、一般電話からは「0120-800-000」に電話し、音声ガイダンスまたはオペレーターに繋いで手続きを行います。(受付時間 9:00~20:00)
店舗: 全国のドコモショップで手続きが可能です。本人確認書類が必要です。待ち時間が発生することがあります。
au
オンライン: My auにログインし、「スマートフォン・携帯電話」の「ご契約内容/手続き」から「MNPご予約」を選択して手続きを行います。
電話: au携帯電話/一般電話共通「0077-7-111」(無料)に電話し、音声ガイダンスまたはオペレーターに繋いで手続きを行います。(受付時間 9:00~20:00)
店舗: 全国のauショップ/UQスポットで手続きが可能です。本人確認書類が必要です。
ソフトバンク
オンライン: My SoftBankにログインし、「契約・オプション管理」または「その他サービス」などからMNPの項目を選択して手続きを行います。
電話: ソフトバンク携帯電話から「*5533」(無料)、一般電話から「0800-100-5533」(無料)に電話し、音声ガイダンスまたはオペレーターに繋いで手続きを行います。(受付時間 9:00~20:00)
店舗: 全国のソフトバンクショップ/ワイモバイルショップで手続きが可能です。本人確認書類が必要です。
楽天モバイル
オンライン: my 楽天モバイルにログインし、「契約プラン」の「その他のお手続き」にある「MNP予約番号の発行」から手続きを行います。
電話: 楽天モバイルお客様サポートに電話し、手続きを行います。(受付時間 9:00~17:00)
MVNO(格安SIM)の場合:
契約しているMVNOによって手続き方法や窓口が異なります。多くの場合、契約者専用のマイページまたはお客様サポートセンターへの電話で取得できます。ご利用のMVNOの公式サイトで「MNP予約番号 発行」などのキーワードで検索してみてください。
取得時に聞かれること・準備するもの
MNP予約番号を取得する際は、本人確認のため以下の情報が必要となるのが一般的です。
- 契約者の氏名
- 契約時の電話番号
- 契約時に設定した4桁の暗証番号(ネットワーク暗証番号など)
- 生年月日
- 場合によっては、登録した住所など
オンラインや電話での手続きの場合、これらの情報を手元に準備しておくとスムーズです。
MNP転出手数料について
以前はMNP転出手数料として3,000円程度がかかるのが一般的でしたが、現在ではほとんどの携帯会社でMNP転出手数料は廃止されています。
ただし、念のためご契約中の会社の最新情報をご確認ください。
3. MNP予約番号の「期限」と「注意点」
MNP予約番号を取得したら、次に最も重要なのがその「有効期限」と、それに伴う「注意点」です。
ここを理解していないと、「せっかく予約番号を取得したのに使えなかった…」という失敗につながる可能性があります。
MNP予約番号の有効期限は「15日間」
取得したMNP予約番号には、発行日を含めて15日間の有効期限があります。
この15日間という期間は、新しい携帯会社でMNPを使った「申込手続き」が完了するまでの期間を指します。
例えば、5月1日に予約番号を取得した場合、有効期限は5月15日までとなります。
【超重要!】新しい会社への申込は「有効期限まで余裕をもって」行おう
ここで多くの人が勘違いしやすい点があります。
有効期限が15日間だからといって、有効期限ギリギリの15日目に申込手続きを始めても、間に合わない可能性が非常に高いです。
なぜなら、新しい会社での申込手続きには、オンラインでも店舗でも一定の時間がかかるからです。特にオンラインでの手続きは、情報の入力、本人確認書類のアップロード、審査、そしてSIMカードの発送・到着・開通手続きと、いくつかのステップがあります。
そのため、新しい会社へのMNP申込は、MNP予約番号の有効期限が10日以上残っている状態で行うのがおすすめです。
多くの携帯会社では、申込時点で「有効期限まで〇日以上必要」といった条件を設けている場合もあります。例えば、「有効期限まで10日以上必要」といった具合です。
MNP予約番号を取得したら、すぐに新しい会社の申込手続きを開始するのが最も安全です。
有効期限が切れてしまったら?
もし、MNP予約番号の有効期限が切れてしまった場合でも、心配はいりません。
有効期限が切れたMNP予約番号は、自動的に無効となります。旧会社との契約が勝手に解約されることもありません。
再度MNPで乗り換えたい場合は、改めて旧会社からMNP予約番号を取得し直す必要があります。取得手続きは何度でも可能です。
MNPに関するその他の注意点
- 月末の申込は要注意: 月末は申込が集中しやすく、手続きに時間がかかることがあります。また、旧会社の月額料金は月末締めのことが多いため、月をまたいでの手続きになると、旧会社と新会社の両方で料金が発生してしまう可能性があります。できるだけ月の前半から中旬にかけて手続きを開始するのがおすすめです。
- 契約解除料(違約金): 以前は2年契約などの更新月以外に解約すると契約解除料が発生しましたが、電気通信事業法の改正により、現在新規で契約する料金プランには原則として契約解除料はかかりません。ただし、過去に契約した古いプランによっては契約解除料が発生する場合もありますので、念のため旧会社の契約内容を確認しておきましょう。
- 端末の残債: 現在使っているスマートフォンの端末代金を分割払いにしている場合、MNPで乗り換えても残りの支払いは継続されます。一括清算することも可能です。
- ポイントの失効: 旧キャリアで貯めたポイント(dポイント、Pontaポイント、PayPayポイントなど)や、キャリア独自のサービス(キャリアメールなど)は、MNPで乗り換えると利用できなくなるか、一部サービスが制限される場合があります。ポイントは乗り換え前に使い切るなど、計画的に利用しましょう。
- 家族割などの解除: 家族割を組んでいる場合、代表者がMNPすると割引が適用されなくなるなど、家族全体に影響が出る場合があります。事前に家族とよく話し合いましょう。
4. 失敗しない!新しいキャリアでのMNP申込方法
MNP予約番号を取得し、有効期限や注意点を確認したら、いよいよ新しい携帯会社への申込手続きです。ここでは、失敗しないための申込方法とその流れを解説します。
申込前に準備するもの
新しい会社に申し込む前に、以下のものを手元に準備しておきましょう。
- MNP予約番号: 有効期限に余裕があるか再確認!
- 本人確認書類: 運転免許証、マイナンバーカード、健康保険証など。新しい会社の公式サイトで利用可能な書類を確認してください。補助書類(住民票など)が必要な場合もあります。
- 支払い情報: クレジットカード情報、または銀行口座情報+銀行届出印。
- 現在利用中のスマホ情報: メーカー、機種名、IMEI番号(設定画面で確認できます)。
- メールアドレス: 連絡用に利用できるメールアドレス(キャリアメール以外がおすすめ)。
申込方法:オンライン vs 店舗
新しい会社への申込は、主に「オンライン」と「店舗」のどちらかを選べます。
オンラインでの申込(おすすめ!)
自宅から24時間いつでも手続きできるため、最も手軽で人気のある方法です。
- メリット:
- いつでも好きな時間に手続きできる
- 店舗の待ち時間がない
- オンライン限定のキャンペーンや特典がある場合がある
- デメリット:
- 自分で情報を正確に入力する必要がある
- 本人確認書類のアップロードなど、少し手間がかかる
- SIMカードの到着まで数日かかる場合がある(eSIMの場合は即日開通可能)
【オンライン申込の一般的な流れ】
- 新しい会社の公式サイトにアクセス
- MNPでの申込を選択
- 料金プラン、端末(購入する場合)、オプションなどを選択
- MNP予約番号、有効期限を入力
- 契約者情報(氏名、住所、生年月日など)を入力
- 本人確認書類をアップロード
- 支払い情報を入力
- 申込内容を確認し、確定
- 申込完了メールを受信
- (SIMカードの場合)SIMカードが郵送されるのを待つ
- (SIMカードの場合)SIMカード到着後、開通手続きを行う
- (eSIMの場合)審査完了後、開通手続きを行う(最短即日)
オンライン申込で失敗しないためのポイント:
- MNP予約番号と有効期限は正確に入力!
- 旧会社に登録している契約者情報と完全に一致させる!(氏名、住所、生年月日など。漢字やフリガナ、生年月日の一致が特に重要です。一点でも異なると、本人確認が取れず審査落ちの原因となります。)
- 本人確認書類の画像を鮮明にアップロードする!(ブレていたり、光が反射したりしていると再提出になることがあります。)
- 利用するスマホが新しい会社の回線やSIMタイプ(nanoSIM, eSIMなど)に対応しているか事前に確認する!(新しい会社の公式サイトで「動作確認端末」や「対応機種」のリストをチェックしましょう。)
- 申込内容を最終確認画面でしっかりとチェックする!(プラン内容、オプション、端末情報など。)
店舗での申込
スタッフに直接相談しながら手続きを進めたい方や、その日のうちに開通させたい方におすすめです。
- メリット:
- 不明な点を直接質問できる
- スタッフに手続きをサポートしてもらえる
- その日のうちに開通できる場合が多い
- デメリット:
- 来店予約が必要な場合がある
- 待ち時間が発生することがある
- 店舗の営業時間内に来店する必要がある
- オンライン限定のキャンペーンは適用されない
【店舗申込の一般的な流れ】
- 来店予約をする(推奨)
- 必要な持ち物(MNP予約番号、本人確認書類、支払い情報、現在利用中のスマホなど)を持って来店
- スタッフにMNPで乗り換えたい旨を伝える
- 料金プランや端末などを選ぶ
- 申込書に記入
- 本人確認、支払い方法の登録
- SIMカードの発行
- 開通手続き
- 質疑応答
店舗申込で失敗しないためのポイント:
- 必ず来店に必要な持ち物を事前に確認し、忘れずに持っていく!
- 事前に料金プランや端末について、ある程度調べておくとスムーズ!
- 不明な点や不安な点は遠慮なくスタッフに質問する!
5. 開通手続きと旧キャリアの解約
新しい会社での申込手続きが完了し、SIMカードを受け取るかeSIMの準備ができたら、いよいよ開通手続きです。この開通手続きが完了した時点で、自動的に旧キャリアとの契約は解約となります。
開通手続きの流れ
開通手続きの方法は、新しい会社やSIMの形態(物理SIMかeSIMか)によって異なりますが、一般的な流れは以下の通りです。
- (物理SIMの場合)新しいSIMカードを端末に挿入する。
- (eSIMの場合)新しい会社の指示に従ってeSIMのプロファイルをダウンロード・設定する。
- 新しい会社の開通受付窓口(電話またはWeb)にアクセスし、ガイダンスに従って手続きを進める。
- 手続き完了後、端末の電源を入れ直し、発信テストやデータ通信テストを行い、正常に利用できるか確認する。
多くの場合、Webでの開通手続きは24時間受け付けています。電話での手続きは時間が決まっていることがあるので注意しましょう。
旧キャリアの解約について
MNPによる乗り換えの場合、新しい会社での開通手続きが完了した時点で、旧キャリアとの契約は自動的に解約されます。
あなた自身で旧キャリアに解約の連絡を入れる必要はありません。
ただし、月の途中でMNPが完了した場合、旧キャリアのその月の料金は日割り計算にならない(満額請求される)ことがほとんどです。これはキャリアによって異なる場合もあるため、気になる方は旧キャリアの料金体系をご確認ください。
旧キャリアからの最終請求
MNP完了後、旧キャリアからは最後の請求があります。これには、解約月の月額料金(日割りなし)、端末の残債(分割払いの場合)、その他オプション料金などが含まれます。請求書が届いたら、内容を確認しましょう。
旧SIMカードの取り扱い
旧キャリアのSIMカードは、MNP完了後は利用できなくなります。個人情報が含まれているため、ハサミでICチップの部分を切るなどして、安全に破棄しましょう。
6. MNP成功後のチェックリスト
無事にMNPが完了し、新しいスマホが使えるようになったら、以下の点をチェックしておきましょう。
- 電話の発着信、SMSが正常にできるか確認
- データ通信(インターネット接続)ができるか確認
- 新しい会社のマイページにログインできるか確認
- 旧キャリアからの最終請求が適切か確認
- 新しい会社の請求内容が適切か確認
これで、あなたのMNPは完全に成功です!
まとめ:MNPを恐れず、賢く乗り換えよう!
この記事では、MNPの基本から、MNP予約番号の取得、有効期限、注意点、そして失敗しない申込方法までを詳しく解説しました。
MNPは、現在のスマホライフに満足していない、あるいはもっと通信費を節約したいと考えているあなたにとって、非常に有効な手段です。
MNP予約番号の取得自体は難しくありませんし、有効期限と必要日数を意識して早めに新しい会社への申込手続きを始めれば、大きなトラブルになることは少ないです。
オンラインでの手続きに不安がある方でも、必要書類を事前にしっかり準備しておけば、スムーズに進めることができます。
さあ、この記事で得た知識を活かして、あなたも賢くMNPに挑戦し、快適でお得なスマホライフを手に入れましょう!
もし、どの会社に乗り換えるか迷っている場合は、各社の料金プランやサービスを比較検討する記事も参考にしてみてください。(ここに内部リンクを貼ることを推奨)
あなたのMNPが成功することを応援しています!


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